第1章

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バンッ!!!!!! 話している途中にいきなりドアが開き、私とドーピーさんは同時にドアの方へと視線を向けた。 「なんだ、意識戻ったのか。」 ドアの所に立っていたのは、森でドーピーさんと一緒にいた黒髪の男の人だった。 「うん、たった今ね。」 「ほらよ、水とパンだ。食え。」 黒髪の男の人は私にコップに入った水とパンを差し出す。 「えっと…、」 「いいから食え!!」 「……はい。」 黒髪の男の人に怒鳴られ、私はパンをいただくことにした。 …………実はすごい食べたかった。 けど知らない人だしすごく迷ったけど、なんかこの人たちは敵じゃない気がする。 なんの根拠もないけど、そんな気がする。 「食ったら色々聞きてぇ事がある。」 「なんですか?」 「とりあえず食ってからでいい。」 黒髪の男の人にそう言われ、私はパンをたいらげた。  
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