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王妃様が知らないくらいだから知らないとは思うけど。
知っててくれたら帰る方法とかわかるかもしれないんだけどなぁ…。
「初めて聞く町だなぁ…。」
黒髪の男の人は眉間にシワを寄せながら呟く。
「王妃様に言ってもわからなかったし、多分知らないと思います…。」
「王妃だ?」
「え、はい。」
「お前、王妃の知り合いか?」
王妃様という言葉を出した途端に、黒髪の男の人は声を低くし、怒っているようだった。
「マリアと王妃との関係って?」
黒髪の男の人に少し怯えていると隣からドーピーさんが優しく私に言った。
私はお城で話した内容になぜあの森にいたのか、森であった事も加え、今度はドーピーさんたちに話した。
話している途中に時々黒髪の男の人の舌打ちが聞こえたが、聞こえないフリをして私は話を進めた。
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