第1章

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「あのっ!!!!」 少し大きな声で言った私の方を二人はじっと見た。 「私を…、」 「ん?」 「私をここでかくまってください!!!!!」 私は頭を下げた。 私の急な発言に少し沈黙があったあと、ドーピーさんが沈黙を破る。 「僕は全然いいけどっ。」 「まぁ、あのくそ王妃の思い通りにいくのも気にくわねぇしなぁ…。」 「え、それじゃあ…、」 「条件付きだ。」 黒髪の男の人が出した条件は、仕事などができない分家事全般する事。自分勝手な行動はつつしむ事。その二つ。 私の家は親が帰ってくるのが遅くて家事は全部私がしていたし、お世話になるからには自分勝手な行動はできないし、無理な条件じゃなくて良かった…。 「できるか?」 「はいっ、できます!!」 黒髪の男の人は、ふっと軽く笑う。 「しょうがねぇ、かくまってやるよ。」 この異世界で私と7人の男たちとの生活が始まった--…。  
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