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白雪姫の叫び声が部屋に響き渡る。
「アンタさえいなくなれば私が世界で一番美しいのよ!!」
白く美しい白雪姫の肌はどんどん赤く赤く染まっていく。
それでも王妃は手を止めず白雪姫の心臓めがけ何度もナイフを降り下ろす。
「アンタなんて産まなきゃ良かったのよ!!死ねっ…!!!死ね!!!!!!!」
ぐしゃ。
ぐしゃ。
ぐしゃ。
部屋にはもう白雪姫の叫び声は聞こえず、心臓を突き刺す音しか聞こえない。
それでも王妃は降り下ろし続けた。
動かない白雪姫の白く美しい肌を切り刻み、美しい黒い髪を切り落とし、林檎の様に赤く美しい唇を引き裂いた。
王妃は動きを止め、鏡に尋ねる。
「鏡よ鏡よ鏡さん。世界で一番美しいのはだぁれ?」
『それは、王妃様です。』
「ふふ、そう。嬉しいわ。」
喜びに満ちた王妃の甲高い笑い声が城中に響き渡った…――。
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