第1章

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私の夢。 いつかイケメンで優しくて素敵な王子様が迎えにきて、いかにも少女漫画みたいな恋をすること。 それが私、黒沢マリアの夢。 「あーっ!!どこかに優しくて素敵な王子様いないかなぁぁ~!!!」 「マリアいつも言ってるよそれ。」 帰りながら嘆く私に親友のりっちゃんが答える。 りっちゃんの名前は河西律。 保育園の時からずっと仲良しな友達。 小中高とずっと一緒の学校だ。 「王子様と素敵な恋をするのが私の夢なんだもん!!」 「あー、はいはい。」 「りっちゃんが冷たい…!!」 「あ、今日9時からあのドラマだよ。」 「ほんとだ!!絶対見なきゃ!!」 いつも通りの帰り道。 いつも通りの会話をしながら私たちはそれぞれの家に帰宅した。  
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