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私の夢。
いつかイケメンで優しくて素敵な王子様が迎えにきて、いかにも少女漫画みたいな恋をすること。
それが私、黒沢マリアの夢。
「あーっ!!どこかに優しくて素敵な王子様いないかなぁぁ~!!!」
「マリアいつも言ってるよそれ。」
帰りながら嘆く私に親友のりっちゃんが答える。
りっちゃんの名前は河西律。
保育園の時からずっと仲良しな友達。
小中高とずっと一緒の学校だ。
「王子様と素敵な恋をするのが私の夢なんだもん!!」
「あー、はいはい。」
「りっちゃんが冷たい…!!」
「あ、今日9時からあのドラマだよ。」
「ほんとだ!!絶対見なきゃ!!」
いつも通りの帰り道。
いつも通りの会話をしながら私たちはそれぞれの家に帰宅した。
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