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「ただいまー」
…ってまだ帰ってきてるはずないか。
今日帰り遅いって言ってたし。
私は自分の部屋へと入り、ベットに倒れた。
みんな私の夢を笑う。
そりゃ私だってほんとに王子様が現れるなんて思ってないけど。
夢くらいみたっていいじゃない。
王子様は無理だけど優しくて素敵な人なら現れるかもしれないし。
"……め…"
「え?」
うっすらとだけど、声が聞こえた。
私は耳をすませてみる。
"………き…め…"
"……ゆき…め…"
ゆきめ?
その声は低くく、多分男の人だ。
けど家には誰もいないし、窓を覗いてみたが外には誰もいない。
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