第1章

3/35
前へ
/47ページ
次へ
「ただいまー」 …ってまだ帰ってきてるはずないか。 今日帰り遅いって言ってたし。 私は自分の部屋へと入り、ベットに倒れた。 みんな私の夢を笑う。 そりゃ私だってほんとに王子様が現れるなんて思ってないけど。 夢くらいみたっていいじゃない。 王子様は無理だけど優しくて素敵な人なら現れるかもしれないし。 "……め…" 「え?」 うっすらとだけど、声が聞こえた。 私は耳をすませてみる。 "………き…め…" "……ゆき…め…" ゆきめ? その声は低くく、多分男の人だ。 けど家には誰もいないし、窓を覗いてみたが外には誰もいない。  
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加