第3章

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数段ほどの階段を降りた場所で、右側の扉が自動的に開くと、プリントの束が歩いてきた。 いや、正確には、人が持っているのだろうが、ずいぶんと小柄らしく、顔が見えない。 プリントの束が方向転換した直後、俺の身体は自然と“彼女”が大変そうに運んでいるプリントの束をヒョイともぎ取った。 「えっ!?。」 彼女は急に手元が軽くなった事にぱちくりと目を丸くした。 「これはどこに運べば良いかな?。」 あくまで紳士的に接して、印象を良くしてみる。
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