第3章

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目の前をスタスタと歩く彼女の夕陽のような明るい髪を眺めながら、俺はついて行く。 すると、彼女はピタリと歩みを止め、何の変哲もない壁に手のひらを置き自身の懐から何かを取り出した。 消しゴムぐらいの大きさで深緑色の吸い込まれてしまう程神秘的な何かを壁に押し当てる。 「なあ…。あの少女はいったい何しているんだ?。」 と俺が隣にいるシッダに尋ねた数秒後、壁の一部は薄れて消えてしまった。
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