初めての契約の果てに~

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祿の神の封印具の首輪を外せれるのが現在リオンのみ。 リオンは家出中だから,帰りたくない。ついでに他の神から命を狙われてるらしい。 「解放したら、見返りに私のボディーガードになってほしい」 ……なんだ。そんな簡単な事か……って!!命狙われてるのか!? 「いいけど、詳しく話してくれ。オレに分かるように」 レモン色の髪を撫でるとまぶたを少し伏せた。まつ毛が長いな…。 「半神だから色んな用途があるの。祭典用の供物とか、魂の器とか……ちょっとエグい事に使えるらしいの。私自身の魂が半分穢れてるから。」 神は神聖なもの以外触れられない。その為、半分穢れてる者を使い,魔物狩りやら,悪人を罰していると聞く。 いわば末席の天使ってとこだな。 「分かった良いだろ。ーーーでそれはいつまでだ?リオンが神になるまでか??」 「なれるの?神様に??どうやって?」 ……知らないのか!!!珍しいな……。 「もちろん。一つは穢れを浄化すればいい。神に頼んで神力を使えば手早く浄化出来る……が,得策じゃ無いな。となれば,残る一つは魔力を集めるんだな」 「魔力を……?集めれるものなの?」 「あぁ…"神獣契約"を利用すれば道のりは遠いが神になれる」 "神獣契約"……これは魔力を持つ魔物や魔人と契約する事で契約主に僅かだが魔力量が増える。 契約内容には色々ある。利益優先の魔物相手は簡単だ。 魔物の利益となる事をすれば良いだけの事。まぁ……下手したら20年掛かったり時には命を落としたりする。
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