151人が本棚に入れています
本棚に追加
「うわぁ~…!」
思わず僕は声をあげる。
門を抜け、馬車は王都へと入った。
僕らが今いる大きな通りの両端には屋台がずらっと並んでいる。
その前は人で賑わい、とても混雑している。
馬車が走る道と人が通る道は、身の丈よりも少し高い柵で区切られ、馬車も人も安全に通れるようになっている。
向かい側の道に行きたいときは、馬車道を跨ぐように設置されているアーチ橋を通り、移動する。
これは一定距離に設置され、昇降機がついているので、足が不自由な人でも大丈夫みたいだ。
流石王都。
屋台の奥には民家がところ狭しと建ち並び、それは王城に向かうにつれて高い位置に建てられている。
馬車道は緩やかな坂になっていて、人が通る道は階段であがっていくようだ。
小さな階層が連なり、一つの大きな階層となる。
更にそれが連なったのが階層都市か……。
すごい造りの都市だなぁ……。
僕は王城を見上げながら思った。
最初のコメントを投稿しよう!