―第一章 王都エル=ハルク―

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「もうすぐ着くね」 ファーも窓の外を見て、エル=ハルクを確認した。 「王都のどこに降りるの?」 「堀の外側にちゃんと魔法生物が降りる広場のような場所があるんだ」 ファーが指差した先には確かに広場のような場所が。 そこ以外は自然のままだ。 「そこから橋を渡って街に入るんだよ。もちろん王都の門はバルファムのトンネルと同じように魔法が使われているから、変な奴や変な物は入れない。 変な物は何も持ってきてないよね?」 学園を出る時に確認したから大丈夫だと思うけど。 アングは預けてきたし。 アングはフロージア様にすぐになついた。 王都には入れないかもしれないから、どうしようと思っていたけど、フロージア様になついてくれて良かった。 ジュリアンとウェインもアングとは相性がいいみたいだったから、アングを任せてきた。 別れ際は寂しそうに鳴いていたけど、多分……平気だと思う。
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