オルフェアの恋愛談義

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なつめ 「皆様、どうもこんにちは。 林檎仏町縁神放送局のお時間です。 お相手は林檎仏町の神の貴志となつめでお送りします。」 貴志 「もはや、レギュラー番組と化したな。」 なつめ 「なお、この番組は林檎仏町洋菓子ふぁくとりぃさんの提供で…。」 貴志 「あの洋菓子の店はスポンサーじゃねぇだろ! この番組にスポンサーはいないんだ!」 なつめ 「言ってみたかったのに。 …今日はゲストが来ているんだよね。 藤紫色のオルフェアさんとアランさん親子です。」 オルフェア 「こんにちは。 お招きありがとう。」 アラン 「主人公はダイアナなんだけど…何か悪いな。」 なつめ 「いずれ彼女たちも出るかもしれないよ。 連載終了のさいにはパーティーをする予定なんだ。」 貴志 「絶対何か食うつもりだ。」 なつめ 「あの、ムアナヤタで一番美味しいスイーツは何ですか?」 オルフェア 「スイーツか…もともと私はグレイフェイズにいたし、スイーツの研究はしてなかったけど。 お土産のマロングラッセ。」 なつめ 「ありがとうございます♪」 アラン 「ロルマミ王国ではマドレーヌがよく食べられていますよ。 ダイアナが好きなんだ。 ハチミツとタマゴをたくさん使った濃厚な味がお気に入りなんだとか。 僕はスイカが好きなんだ。 母さんはグレイフェイズで何か食べていた?」 オルフェア 「いや、特に。 グレイフェイズはムアナヤタの空を飛んではいるけれど実質的にはほぼ鎖国状態だからね。 魔法技術研究に特化した国で…魔族との戦争の立役者になったけど…それから人間同士で戦争を起こした。 グレイフェイズはその戦争に破れたの。 神に成り代わろうとした愚か者の末路ね。」 貴志 「人間って時々そういう奴が現れるよな。 だから本当ならあまり関わりたくないんだ。」 オルフェア 「…私はそんなのについていけなくなった脱走派。 マギルとの結婚も控えていたからだけど。」
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