神とお祭り

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なつめ 「皆様、お待たせしました。 林檎仏町縁神放送局のお時間です♪ お相手は林檎仏町の縁の神の姉のなつめと弟の貴志でお送りします。」 貴志 「何でレギュラー番組になったんだ? しかも一週間で。」 なつめ 「ぱとたろうだから。 で、今回はハロウィン企画なのでカボチャのプリンを用意しました。」 貴志 「乗っけから食ってやがる。」 なつめ 「林檎仏町洋菓子ふぁくとりぃさんのカボチャプリンなんですね。 通はこのカボチャプリンを使ったカボチャパフェを注文するそうです。 もっともカボチャパフェの注文が少ないので店長は嘆いています。」 貴志 「お蔵入りにしろよ!!」 なつめ 「ちなみにハロウィンだけにカボチャの焼きプリンもあるそうです。 でもこちらも目立って人気はないようです。」 貴志 「もはや執念だな。 カボチャ菓子ばかり作っているのか?」 なつめ 「まぁね。 カボチャのクッキーにパイにマドレーヌ。 カボチャチョコレートに、ミルクレープ…。」 貴志 「カボチャ祭りか!」 なつめ 「ちなみにミルクレープは生クリームに蒸して裏ごししたカボチャのペーストを合わせたクリームを作り、クレープと合わせて作っているようです。 手が込んだ一品ですね。」 貴志 「いくつもの層に分かれているんだが、これらは全て手作業なのか?」 なつめ 「そうだよ。 毎朝10人の店員が5時起きで作っているんだ。」 貴志 「えらい苦労だな。」 なつめ 「人間ってこういうところがあるから好き♪ 貴志もそうでしょ?」 貴志 「まぁ、そこのところはな。」
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