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すぐに、メンバー全員で抗議してくれた。
だけど、そいつは言いやがったんだ。
『実際、誰でもいいんだよ』
『デビューして有名になりたいバンドはいくらでもいる』
『君らの代わりなんて、いくらでもいるんだ』
『…で、デビューすんの?しないの?』
俺たちは、怒りのあまり、ただ震えながら立ち尽くすことしか出来なくて。
事務所を辞めた。
そこまで後悔はしてないけど、やっぱ悔しかった。
「また頑張ろうぜ」
リーダーの一言。
俺たちは知っていた。
゙まだなんて、リーダーには無いこと。
今回の話が失敗したら、リーダーは実家の稼業を継がされるんだって。
前から言ってたから。
もうこのメンバーで集まることはないだろう。
事実上、俺らは解散した。
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