昨日

3/3
前へ
/24ページ
次へ
すぐに、メンバー全員で抗議してくれた。 だけど、そいつは言いやがったんだ。 『実際、誰でもいいんだよ』 『デビューして有名になりたいバンドはいくらでもいる』 『君らの代わりなんて、いくらでもいるんだ』 『…で、デビューすんの?しないの?』 俺たちは、怒りのあまり、ただ震えながら立ち尽くすことしか出来なくて。 事務所を辞めた。 そこまで後悔はしてないけど、やっぱ悔しかった。 「また頑張ろうぜ」 リーダーの一言。 俺たちは知っていた。 ゙まだなんて、リーダーには無いこと。 今回の話が失敗したら、リーダーは実家の稼業を継がされるんだって。 前から言ってたから。 もうこのメンバーで集まることはないだろう。 事実上、俺らは解散した。 .
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加