126人が本棚に入れています
本棚に追加
「ぶぅ~、理人(リヒト)の意地悪!」
マユは頬を風船みたく膨らませる。
この顔も僕のお気に入りの1つで、たまらなく可愛い!
だからいつも、わざと彼女を怒らせて楽しむんだ。
マユはクルンと背を向けると、何かブツブツ呟きながら少し前を歩き出す。
僕は、いけないと思いつつも、彼女のミニスカートと黒いハイソックスの間にある太股をじっと見詰めた。
そう、実はこれがマユに惹かれた1番の原因なんだ。
雪みたいに純白な肌。
もちもちっとして
凄く柔らかそう……。
この太股をお菓子に例えたら何だろ?
…………そう
ふわふわっとしたマシュマロ。
一度でいいから、指先でツンツンしてみてぇっ!!
真っ白なマシュマロ
僕は、ずっと前から
君に恋してる。
――――――――
わたしのクラスメイト
理人は、いつもこんな風に冷たい。
ったく……偶然を装う為に何時間、待ち伏せしたと思ってんのよ!
切なくて
涙が出ちゃいそう……。
今日はクリスマスイブ
わたしは、前からこの日を待っていた。
春になって、お互いに離れてしまうその前に
彼に告白しようと……。
ねぇ、お願いサンタさん
どうか、わたしに勇気をちょうだい!
そして、【両想い】って名前のクリスマスプレゼントが欲しいの。
よしっ!
わたしはゴクリと唾を飲み込むと、人生最大の決心を固めて振り向いた。
「あの……わたし……
あなたの事が……」
最初のコメントを投稿しよう!