エピローグ

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「ぶぅ~、理人(リヒト)の意地悪!」 マユは頬を風船みたく膨らませる。 この顔も僕のお気に入りの1つで、たまらなく可愛い! だからいつも、わざと彼女を怒らせて楽しむんだ。 マユはクルンと背を向けると、何かブツブツ呟きながら少し前を歩き出す。 僕は、いけないと思いつつも、彼女のミニスカートと黒いハイソックスの間にある太股をじっと見詰めた。 そう、実はこれがマユに惹かれた1番の原因なんだ。 雪みたいに純白な肌。 もちもちっとして 凄く柔らかそう……。 この太股をお菓子に例えたら何だろ? …………そう ふわふわっとしたマシュマロ。 一度でいいから、指先でツンツンしてみてぇっ!! 真っ白なマシュマロ 僕は、ずっと前から 君に恋してる。 ―――――――― わたしのクラスメイト 理人は、いつもこんな風に冷たい。 ったく……偶然を装う為に何時間、待ち伏せしたと思ってんのよ! 切なくて 涙が出ちゃいそう……。 今日はクリスマスイブ わたしは、前からこの日を待っていた。 春になって、お互いに離れてしまうその前に 彼に告白しようと……。 ねぇ、お願いサンタさん どうか、わたしに勇気をちょうだい! そして、【両想い】って名前のクリスマスプレゼントが欲しいの。 よしっ! わたしはゴクリと唾を飲み込むと、人生最大の決心を固めて振り向いた。 「あの……わたし…… あなたの事が……」
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