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それから潤先輩とは頻繁にメールした。
メールし始めた事で、今までより何倍も好きになっていった。
そんなある日。
「莉子、あたし潤先輩に告白するっ」
「……は? 晴美、なんで」
完全にパニックだった。
晴美はあたしが潤先輩の事を好きなのを知っているし、相談も乗ってもらってた。
……のに、どうして?
「メールしてたら好きになってきちゃって。電話で告白するんだけど、緊張するから隣にいてくれない?」
きっとこの人……忘れてる、完全に。
裏切ったりする人じゃないから…。
それに忘れっぽい性格で。
あたしが先輩を好きな事忘れてるんだ。
「……わかった。」
今ではなんでこう言ったのかわからない。
雲一つない空を見上げて、深呼吸をした。
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