―二章―新選組

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(さむっ!!) そんな事を思いながら、外を見たら、中庭の木々に雪が積もっていた。 夜に積もったのだろうか? 厚い雲の合間から光が差していた。 井上に案内され、少しふらつく身体をどうにかしつつも、廊下を歩いた。長い廊下は心なしか、外の空気より冷たい気がした。 部屋に入ったとたん、その場にいた人物全員に見つめられ、軽く狼狽えた。 全部で8人……。 上座に3人…その向かいに2人…そして壁にもたれかかっている人が3人……。非常に関わりあいたくない。 「おはよう。昨日はよく眠れた?」 不意に上座の向かいに座っている人に声をかけられた。
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