―二章―新選組
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薄い焦げ茶な癖毛に、翠の瞳。人形のようなその端正な顔が唇を歪ませる。 羽織は着てないけれど、唇の端を上げる笑い方に、鈴は見覚えがあった。 昨夜、鈴たちを捕えた人物のうちに、この男も入っていたのだ。 と、そこで少女が男を見、少し動揺しつつも、声を出した。 「あ、あなたは…!!!」 後ろの彼女が悲鳴じみた声を上げる。
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