―二章―新選組

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「うるさいなぁ、おじさん二人は黙ってなよ」 自分が子供扱いされて、嫌だったのか悪態を吐く彼。頬を膨らませたその姿が、より彼を幼く見させる。 そのせいなのか、二人はますます悪乗りをしていく。 「ふざけんなよ、このお坊っちゃまが!俺らにそんな口きいて良いと思ってんのか?」 短髪の男が豪快に笑いながら言う。それに合わせる様にして、赤い髪の男も口を開いた。 「平助におじさん呼ばわりされるほど、年食ってねぇよ。……新八はともかく、この俺はな」 自分を指差して、これ見よとばかりにいう。 そんな赤い髪の男の言葉を聞いて、短髪の男が声を上げるのは直ぐだった。 「てめぇ……。裏切るのか、佐之」 「へへーん。新っつぁん、図星されて怒るって大人げねぇよなぁ」 彼等は口喧嘩をしながらも、その視線は鈴達に向けられたまま動かない。
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