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序章
今にして思えば、あれは偶然じゃなく、必然な事だったのかもしれない。
神様がくれた最後の、残酷で儚い贈り物……。
死に行く君は何故か笑っていて、でもちょっと悲しそうで。
行かないでと言っても君は、行ってしまった。
声が聞こえない。
貴方が見えない。
貴方を失った私は、抜け殻のようだった。
また見つけた光は、直ぐに消えかけ、今度は私が消えた。
もし、今をやり直せても。きっと同じ道を選ぶのだと思う。
これは我が儘な私と、誠を背負った彼等の物語。
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