序章

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わたしは目の前で泣く、女の子を助けたくて手を伸ばした……けどわたしの手は女の子には届かず。宙をさ迷うだけ。 何故か、悔しくてどうしようもなくて、唇を強く噛んだ。 段々周りの叫び声や、悲鳴が聞こえなくなってきて……いや、聞こえないんじゃない。聞こうとしてないんだ。 いまの私は、必死に耳を塞ぎ目を閉じているのだから。
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