約束の旅路

反抗。

｢でも､勘違いしてる奴らがいる｡｣

｢勘違い？｣

｢途中で投げ出す奴さ｡
やっぱりﾀﾞﾒでしたーーってな｡｣

｢つまり､それは反抗じゃなくて
ちっぽけな抵抗だと｡｣

｢そ｡だったら最初から牙を剥くな｡
一人で全て何とか出来る力がなければ
おとなしくしとけ｡
途中で逃げ帰ってくるってのは……

ただの“甘え”だ｡

てめぇの信念は
そんな程度のもんだったって事を
わざわざ証明してぇのかって話｡｣

｢つっぱってるねぇ……｣

｢あ？そこらへんにいるﾁﾝﾋﾟﾗと
一緒にすんじゃねぇぞ！？｣

｢わかってるよ……俺からもいいか？｣

｢なんだよ？いけすかねぇ旅人さんよ？｣

｢……いつから
そんな名前になったんだ俺は｡
まずお前のその減らず口を
何とかした方がいいなと思うんだがな｡｣

｢へっ､直す気なんてねぇよ！｣

……俺が､お前の持論に
付け足して言いたかった事は……

反抗するなら､他人を巻きこむな｡
迷惑をかけるな｡全て､一人で解決しろ｡

いつか真に求めるものに出会えるまで｡