発端

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そう、あの英語の時間 ハルヒがSOS団を作ると言ったあの日 あの時間 もちろん、ハルヒとは前に話をしておいた 「そこにある物に満足できない人間が新しい物を作り出したんだ」 ハルヒは黙っていたが大丈夫だろう そして俺はハルヒの背中に全神経を集中させ英語の授業を受ける 時間の進みがやけに遅く感じるぜ 授業開始から5分……10分… 15分……20分…… 25分……やっと半分か 30分…35分……そろそろだ 40分……来ない 45分………まずいぞ… 後5分で授業が終わる… 早く……早く…… 4分……3分…2分…… もう我慢できん おい!ハル 俺がハルヒに向かって叫ぼうとした瞬間、ハルヒが振り返り大声で言った 「そうよ!なんでこんな簡単な事に気づかなかったのかしら!!」
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