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「じゃあ着替えてきますから。」
叔父さんに一言言えば、花鈴を抱きかかえて着替える為に奥の和室へと向かった
「ふぅ…花鈴、今日はどの着物がいい?」
この和室は、お祖母様が亡くなるまで華道や茶道教室を開いていたが今は着物をおいておく為の部屋になっている
和室に入れば僕は、すぐ袴に着替え花鈴にどの柄の着物がいいか聞いた。
「これ…がいい」
花鈴が選んだのは桜の花びらをちりばめたような可愛らしい着物だった。
「花鈴っぽい…」
僕は、花鈴の選んだ着物を見て微笑みながら着付け始めた。
「はいっ!着付けは終わり。髪は…二つ結びでいいか」
花鈴の着付けが終わり、次は髪を一束手にとって結紐で結んでみた。
僕が髪を結び終えれば花鈴は自分の格好を見るように鏡の前で一回りした
「……ありがとうっ…いつき」
気に入ったのか嬉しそうに笑って花鈴は言った。
「どういたしまして。……さ、叔父さんも待っているから行くよ」
花鈴に微笑み返せば手を繋ぎ、和室を出た
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