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なんと、フワリとした動作で、窓から外へ飛び降りたのだ。
一瞬だけ彼女のスカートが際どいところまでふわりと舞い上がる。しかしそれよりも彼女が窓から外へ出たということに裕志達は唖然とした。
それもそのはず。
言葉づかいから、動作まで、全てが清廉されていた彼女が窓から飛び降りるなどと誰が想像できよう?というよりも一般人、ましてや女子がすることではない。
しかし、彼女は何故裕志達が呆然としているのか、まったくわかっていないようで、「あら?何故そんな驚いたお顔をなさるの?」といった。
そして、それに対し反応すら返せない裕志達に、ハテナマークを浮かべながらも近づく。
彼女は呆然としている倉の前に立ち、可愛く首を掲げて、
「証明してみせろとおっしゃいましたよね?ですから今からしてあげますわ。」
ゆっくりと手を伸ばそうとした。
しかし、
「あーッ!!見つけましたよ西条先輩ッ!!」
それは第三者の登場で、中断されることとなった。
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