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「だから、気にしすぎだっつってんだろ」
ポテトをムシャムシャと貪り食いながら、裕志をうっとおしげ睨みつける倉。
ここは、駅前通りのハンバーガーショップ。
この時間帯は、電車を待つまでの暇つぶしにいるOLや、話場所を求めて安いドリンクなどを頼んで滞在している学生達などで占められており、裕志達もダラダラと会話のできる場所を求めて、このハンバーガー店にやってきた口なのだった。
因みに司は用事があるといって途中で帰ってしまっので、現在は裕志と倉しかいなかった。
そして、会話の内容も、いつもの様に明るい話ではなかった。
そう、話題は学校で対面した例の生徒会長の撫那と、(その後輩と思われる女)永恋についての話だ。
裕志は、午前の出来事を振り返る様に思い出す。
2限をサボっている時に、出会った飛び切りの美女、撫那と永恋。
(しかも、西条撫那は同い年だったし)
まさか、あの様に上品に振る舞う女が、同い年だとは裕志は思いもしなかった。
どう考えても同級生には見えない。
しかし、その美女二人は、そんじょそこらの女達とは訳が違い、性格的にも、発言的にも、若干狂っている雰囲気があったのだ。
【抉るわよ】
そう言いながら、睨みつけてきた永恋。
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