1:曖昧な事ばかりが人生じゃない

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真っ暗闇の闇の中、ゆらゆらと白い光が揺れる。 か弱く、か細く、だけど意志の強い。そんな光だった。 そんな、光を・・・、【彼女】はジィっと見つめる。そして【彼女】は改めて思ったのだ。 白い色はとても綺麗だ。世界一綺麗な色だと・・・。 穢れなき、純粋で愛らしい色。 だけど、【彼女】は白色に特に愛着というものはなかった。 好きでもないし、嫌いでもない。・・・そんな色だった。 そして目の前の白色の光も【彼女】にとって同じ価値でしかない。 だから・・・・ごめんなさい 【彼女】は、そう、心の中で、その白い【魂】に謝罪をしながら ゆっくりと、 ヒールで踏み潰した。 ぐちゃりと・・・・、フワフワの光が音をたてて潰れる。見た目からは想像もできない音だった。 白色はどうでもいい色。だけど、この音は大好きな音だった。 「はぁ・・・、素敵な音。」 グチャっグチャと何度も彼女は、それを踏み潰す。 何度も何度も・・・、そして彼女は嗤う。 白色の、穢れなき【善人の魂】だって、開いて見れば結局はこんな醜いいろなのだから・・・ だから、 「さぁ・・・そろそろ次の魂を狩りましょうか」彼女は今日も善人の魂を踏み潰す。
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