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真っ暗闇の闇の中、ゆらゆらと白い光が揺れる。
か弱く、か細く、だけど意志の強い。そんな光だった。
そんな、光を・・・、【彼女】はジィっと見つめる。そして【彼女】は改めて思ったのだ。
白い色はとても綺麗だ。世界一綺麗な色だと・・・。
穢れなき、純粋で愛らしい色。
だけど、【彼女】は白色に特に愛着というものはなかった。
好きでもないし、嫌いでもない。・・・そんな色だった。
そして目の前の白色の光も【彼女】にとって同じ価値でしかない。
だから・・・・ごめんなさい
【彼女】は、そう、心の中で、その白い【魂】に謝罪をしながら
ゆっくりと、
ヒールで踏み潰した。
ぐちゃりと・・・・、フワフワの光が音をたてて潰れる。見た目からは想像もできない音だった。
白色はどうでもいい色。だけど、この音は大好きな音だった。
「はぁ・・・、素敵な音。」
グチャっグチャと何度も彼女は、それを踏み潰す。
何度も何度も・・・、そして彼女は嗤う。
白色の、穢れなき【善人の魂】だって、開いて見れば結局はこんな醜いいろなのだから・・・
だから、
「さぁ・・・そろそろ次の魂を狩りましょうか」彼女は今日も善人の魂を踏み潰す。
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