1:曖昧な事ばかりが人生じゃない

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※※ 世の中は退屈で退屈でつまらない。 だけど、俺はそんな世界がなんだかんだで気に入っている。 不平等で曖昧 だから世界は美しんだって思っていた。 だけどそんな考えては甘いんだって、【あのオンナ】に会って初めて思い知ることになる。 あぁ俺は呪う、自分の軽はずみで、人生の一生を棒にふるってしまうことになるなんて・・・自分の運命を呪うさ。 【俺の主人は死神と書いて女王と読む】著者:成瀬律 山岸裕志(ヤマギシ・ユウジ)は、この世界に似合うくらいの、中途半端で、ありきたりな、ヤンキーであった。 高校に通う所謂学生という身でありながら、金髪のウルフカットにピンでとめた髪、そして着崩しまくった制服という、一目で不良という居で立ちをしていた。しかし、裕志は別に高校で一人だけで悪目立ちをしているわけではなかった。 何故なら裕志の通う、私立来栖学園は、俗に言うお金持ち学校であり、成績さえ悪くなければ、見た目や規律について、煩く言われることはなかったからだ。 よって裕志の様な風体の輩は少なくともクラスに2、3人はいて、特に異色というわけでもなかった。
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