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「は?」
裕志は司の予想外な言葉に驚く。何故なら司は今、今期の生徒会に会ったか?ときいたのだ。
無論、答えはNOに決まっている。
【生徒会】という言葉を聞けば、一見、真面目だとか、校則に厳しいとか、そんなイメージを持つかもしれないが、残念ながら来栖学園の生徒会というものは、代々、普通の一般生徒がなる、普通の学校の役職だった。
漫画やドラマの様に、煙草を吸っている様な生徒にわざわざ注意を入れる様なツワモノはいない。というか、普通に考えてありえない。
ちなみに、不良と生徒会という関わりをではなく、偶然生徒会と関わりを持ってしまった、というのも残念ながら確率は低かった。何故なら、この来栖学園の生徒は高等部だけでも、10000人はいる。普通に生活をしていれば、お互いが面識を持つことなんて無いはずなのだ。
?だから、裕志にとって、生徒会というものはあってない様なものであったし、自分以外の全校生徒もそう思っていると思っていた。・・・・たった今までは。
「なに?その生徒会なんかヤバイわけ?」
司の真剣な表情に、裕志は自分の心が無意識に返事を期待していることを、己の心で無意識に感じ取っていた。
【今期の生徒会】
今までとは、何が違うのだろうか?
裕志の野次馬心をくすぐってしまう。
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