1:曖昧な事ばかりが人生じゃない

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「あ"?なにみてんだテメェ・・」 倉が咄嗟にその女に威嚇をする。長年染み付いた不良の行動パターンというヤツだ。この威嚇をされたら、普通の一般生徒は、ごめんなさい!と叫びながら素早く逃げるのだが・・・、しかし、女は、逃げるどころか、更に窓枠に近づきこちらを覗いてきた。 その行動に流石の倉も司もギョッとした様だ。目を見開いて、女を見つめていた。 「ふふ。まるで飼いならされてないワンコちゃんみたいですわね。でも噂をしていたのは貴方々ですわよ。それも、本人の前で・・・」 「「「ッー?!」」」 「・・・まさか、お前が西条撫那か?」 倉が驚いた顔で、美女の顔を見つめる。そして美女もそれに応えるように裕志達を見つめて 「ええ・・・、ワタクシが今期新しく就任しました、生徒会会長、2年、西条撫那(サイジョウナデシナ)ですわ。それとも、ゴリラにでも見えまして?」 と、ふんわりとした笑顔で微笑んだのだった。 ※※
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