19人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ"?なにみてんだテメェ・・」
倉が咄嗟にその女に威嚇をする。長年染み付いた不良の行動パターンというヤツだ。この威嚇をされたら、普通の一般生徒は、ごめんなさい!と叫びながら素早く逃げるのだが・・・、しかし、女は、逃げるどころか、更に窓枠に近づきこちらを覗いてきた。
その行動に流石の倉も司もギョッとした様だ。目を見開いて、女を見つめていた。
「ふふ。まるで飼いならされてないワンコちゃんみたいですわね。でも噂をしていたのは貴方々ですわよ。それも、本人の前で・・・」
「「「ッー?!」」」
「・・・まさか、お前が西条撫那か?」
倉が驚いた顔で、美女の顔を見つめる。そして美女もそれに応えるように裕志達を見つめて
「ええ・・・、ワタクシが今期新しく就任しました、生徒会会長、2年、西条撫那(サイジョウナデシナ)ですわ。それとも、ゴリラにでも見えまして?」
と、ふんわりとした笑顔で微笑んだのだった。
※※
最初のコメントを投稿しよう!