1:曖昧な事ばかりが人生じゃない

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その笑顔は正に天使の微笑みと呼ぶに等しい笑顔だった。 だけど、そんな笑顔で仮にも不良である裕志達に微笑んでくるなどと、・・・・色々とあり得なすぎる。 もしかすると、あの噂には何か【裏】があるのではと、疑ってしまう。 「すっげえ美人じゃねぇか、え?」 ヒソリと、倉と司に耳打ちをする裕志。 そしてそれに対し司がどもりながらも 「マジだ・・・上の上に・・・っていうか余裕で最上級レベルの美人だ・・・」 と小さく返事を返し そして倉が・・・。 「胸は中の小だけどな」 「「おいッ!!!」」 裕志と司が二人で大声を上げる。 いや・・・、確かに胸があるというよりは少し控えめな胸ではある。しかし別に貧乳という部類には入らないレベルだ・・・というか、今は別にそんな話をしているわけではないのだが。 顔の造形がかなり言い分胸のなさが気にならないこともないが・・。 「おい、お前が西条撫那なんだよな?だったら、俺すげぇ聞きてぇんだけどさ。どうやって一学年上の不良連中ボコったわけ?ちょー気になんだけど。」 「・・・まぁ。ワタクシのことをゴリラだというのだから、そのゴリラの様な破壊力で不良の方を粛清したと考えるのが妥当ではなくて?」 「実際にそのゴリラにあって見たら人一人殴れそーにない顔してたもんでね。で、どうなんだよ実際?自分の男でも使って、ボコったか?それともなんか別の脅し材料でも使って・・・・」 「ふふ、残念ですけどワタクシは自身の手で先輩方を更生しましたわ。そして現在進行形で煙草を吸われている貴方達も粛清対象ですわね。」 「へぇ~、じゃあできるものならやってみろよ。今ここでな・・・」 「・・・・」 明らかに挑発をした倉に、西条撫那は暫く無言でいた。そして、そんな撫那を見て倉も、勝ったと思ったのだが、 しかし、彼女は、次の瞬間驚くべき行動をとる。
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