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[黒チェス side]
―ドシャ…。
「誰に口答えしたのかしらぁ?」
「お、お命だけは勘弁をッ…!」
妖艶な笑みで甘ったるく
言葉を発したのは、
黒チェスQueenのアリス・ディスコッティー
アリスは目の前で尻餅をついて
負傷した片腕をかばっている
村人に鋭い目付きで一瞥すると
自分の手についた相手の血を
ぺろりと舐め
「私が貴女を殺したいの。
何か文句なんか言えるのかしら?」
「ぁ、アリス様、ご勘弁「うるさい!」」
―ザシュッ。
アリスは自分の愛用のぬいぐるみを
魔法で操り、"命だけは"と
すがる村人を瞬時に滅した。
「ウフフ…なんて美しい血の臭い…」
血にまみれた自分の手を嗅ぎ
その甘い血の香りに酔いしれ、
我を失いながら次のターゲットを
探そうとよろりと一歩前に
出ようとした時、背後から
うっすらと黒い影が現れた…
「また、ですか…我がQueen」
、
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