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2011年夏。私は高校野球を引退した。三年間投手を続けてきたが、雪解けの季節に利き腕を痛め、最後には硬球どころか箸すらまともに握れなかった。言わずもがな、私の背中に数字が入ることもなく、私の高校野球は終わりを迎えたのだった。
そんな選手として輝かしい成績を残せなかった私が、唯一残せた物。それは、ノートである。私が野球について感じたこと、考えたこと等をまとめた小日記のような物である。しかし、改めて見返してみると、ノートの中に綴ったまま、後にゴミとなるにはあまりに惜しい内容ではないかと感じたのだ。
ノートに、私が今までの野球人生で書き込んできた内容の集大成。それを今、ここに綴ろうと思う。
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