屋根裏に生意気な少女が住んでいた。

出会った。

「なんか最近、家にネズミが棲み着いてるみたいでさ」

そんな話を会社の同僚に話したのはいつの日か。

社会人デビューしたのはもう5年も昔の前のこと。
仕事もようやくそこそこはこなせるようになってきて、
人間関係もそこそこどう付き合っていけばいいか上司に叱られながら覚えていって、

ついでに住んでるアパートもそこそこボロいことにはすでに気付いていて―――

どうやらその屋根裏にネズミが棲みついてることを察した俺は
明日の休日を爽やかに向かえるため、今週最後の仕事として
自宅に帰りついたのちにネズミ駆除をしようと決めていた。