~一話~

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暖かな日差しが差し込む朝。 布団から出ると少し肌寒く感じた。 着物を着替え俺は広間に向かう。 廊下を歩いているとひらり、桜の花びらが迷いこんだ。 桜を手に取り眺める。 「…美桜(みお)…ー。」 この花を見ると余計に思い出させる…。 愛らしい笑顔…。 あの日、精一杯の笑顔で「いってらっしゃい」 そう言った淋しげな笑顔…。 あれは……
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