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「みことー!!」
暫く行くと、待ち合わせ場所で既に待っていた朔(さく)さんが此方に手を振っていた
「遅いぞ!」
「あっ…ご、ごめんなさい」
「…なんて。いつも俺がみことを待たせてるから、たまにはね」
人懐こい笑顔でそう言うと、僕の頭をクシャッと撫で
「じゃ、行こう」
と僕の背中を押した
朔さんは、一週間前行われた入学式の時から僕の世話係をしてくれている人だ
毎年、新入生には一人につき一人3年生が世話係として、校内案内や制服の着方、校則などを教えるという校風がある
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