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「それに…」
と、目線をフッと外し、何か呟いた朔さんの言葉は突然吹いた風によって、僕の耳に届く前にさらわれてしまった
「ご、ごめんなさい、風で良く聞き取れなかっ…」
もう一度聞こうとした僕だったが、後ろから朔さんの友人であろう人達が彼に挨拶をして来た為、その言葉は聞けなくなってしまった
「あ…じゃあ、僕はこれで…」
ペコンと頭を下げ、僕はもう既に見えている校門へと走り出す
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