1 約束

3/12
前へ
/68ページ
次へ
この突発的な提案に少年は少したじろんだ。 「僕も姫に願いごとをしてもいいの? 3つも?」 少女は少し不満そうな顔つきで少年に 「私は身分なんかであれこれ言われるの好きじゃないわ。アルなら分かるでしょ」 と皮肉を込めて言い放った。 少年は少しばつが悪そうに頭をポリポリ掻いて言った。 「そうだったね。姫は『お姫様』扱いされるのが嫌いだったね」 少女は少年のその言葉を聞き 「そうよ。分かってるじゃない」 少女は少し嬉しそうに話す 「分かったよ。僕も3つ姫に願いごとするから」 少年は少女の嬉しそうな顔を見て、仕方なく、しょうがなく、少女の提案を受け入れた。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

407人が本棚に入れています
本棚に追加