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「美味しい?アル?」
「美味し「いや、まぁまぁかな」」
母さんの眉間にしわが寄った。
「…アンタには聞いてないし、アンタ明日から何も作ってやんないわよ」
「ちょっ、俺は本当のことを「………」いえ、とても美味しいです。文句はありません」
無言のオーラがそうさしたのか。父さんはひどく弱々しく見えた。
「で、アル?美味しい?」
「美味しいよ」
この答えしかないような誘導尋問だった。
実際美味しいが、ピーマンや、ブロッコリーとか苦手なものが入っていた。
でも、僕は食べなくては、食べなくては。と子供ながら認識していた。
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