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「そうですが、我が家に何のようですか。」
「おはつおめにかかります。寺院のものですが、お宅の家に徴集がでている。」
「そうですか。ですが私はこの足ですので、寺院のやくにたてるかどうか」
「そうでは・・・ありません」
話しづらさが伝わったのだろう。
アベルが話しにわってはいる。
「徴集はお宅の娘さんにたいしてです」
「娘に?ですか・・・しかし娘はまだ10歳になったばかりですぞ。徴集など・・・何かの間違いでしょう」
「いえ、間違いなどではありません」
女性のほうが手で顔を覆う
「そんな・・・そんなことって」
「うちはネグルード王国の王宮騎士の称号を持つ名のある貴族です。なんとかなりませんか」
「寺院の命令は絶対です。貴族であろう王族であろうと関係ありませんし、なんら任務のさまたげになるものでもありません」
「ノエル、しかたあるまい、レナをここへ」
「そんなことって・・・」
ノエルはそう言いながら奥に行きレナという自分の娘を連れてきた。
「パパ・・・」
「レナ・・・」
そう言いドグはレナを強く抱きしめる。
「レナ・・・今日からお前は寺院に仕えることになったんだよ。これはとても名誉なことなんだよ」
「あたし、パパからはなれたくない」
そしてノエルがドグに変わる
「レナ・・・ああ、レナ、暖かくして寝るのよ。きつくなったら戻っておいで」
アベルとシンはその状況を見つめるしかなかった
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