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「やれやれ疑り深いお嬢さんだ
あげるさ、んあぁ、あげますとも、人類が生み出した偉大なる文明を」
私はベルタースオリジナルのCMに出てくるおじいさんを彷彿とさせるような
優しい語り口で疑いの込められた問いに答える
「そっか……そっか!!ありがとう!
ちょうどこれから家具を揃えようと思ってたところだったの」
さすがにベルタースの効果あってか、目の前のチミは私の言葉を信じ
その勢いで、最早爽やかさの欠片も見受けられない炭酸の抜けきったメロンソーダを豪快に飲み干す
メロンソーダ……?あぁ、いいやつだったよ……
「そりゃよかった
じゃあ詳しい住所教えて、引っ越し当日の日に合わせて送るから」
「うん!ありがとうね本当に!いやぁ~やっぱり持つべきものは彼氏より友達だねぇ~♪うんうん」
「HAHA、高校時代の持久走大会で『最後まで一緒に走ろっ☆』ってプロミス交わしたのに岡野(チミの元カレ)が現れた途端、置いてかれたのはいい思い出」
(根に持つタイプェ……)
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