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人は夢を見る。
眠りの中で
歩む道のりの中で
どこで産声を上げたものであれ
それは小さな小さな芋虫が
我々の想像する成虫へとなる
「蛹」
それの外見でしかない。
その混沌とした中身
まだ形もなさぬ
とことん無垢で
善意や悪意すら関係無く
混ざりあったスープの
そんなものの一部に過ぎない
人はもう1つ夢見る。
その「蛹」が目覚めることを。
どんな形を成すか
誰も
己も
知らぬのに。
貴方の「蛹」には
なにが詰まっている?
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