2/3
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
    人は夢を見る。      眠りの中で    歩む道のりの中で どこで産声を上げたものであれ  それは小さな小さな芋虫が  我々の想像する成虫へとなる       「蛹」   それの外見でしかない。    その混沌とした中身     まだ形もなさぬ     とことん無垢で   善意や悪意すら関係無く    混ざりあったスープの  そんなものの一部に過ぎない    人はもう1つ夢見る。  その「蛹」が目覚めることを。    どんな形を成すか       誰も       己も      知らぬのに。    貴方の「蛹」には   なにが詰まっている?
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!