「何で居るし。」

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みんな天才や秀才ばかりで、暴走しない、忠実なクローン…いや、自分の駒を創ったと、言ってたらしい。でもある人は、失敗だとか、未完成とか言ってたんだって。 「なんでそう言うのだ、これは完成品だ。」そう一人が言った。 それから外野がざわめき、淀めき、次々にある人に文句を言ってたんだって。 そしたらある人、なんて言ったと思う? 「こいつらは、バグが生じて暴走するのではない。自分の意思で暴走するのだ。」って。 みんな訳が分からないって顔してたんだって。 そのあと、ある人が「これは危険だ。俺が保管しておく。」と言ったんだって。 ある人は、自分の家に大切に保管しておいた。彼らの命を捨てない為にね。そしてある人は、彼らに名前を付けた。一人は「K-000(ケー・トリプルオー)」、一人は「K-001(ケー・ダブルオーアイ)」って。 そして何十年、何百年と過ぎていった。その時、彼らは目を醒ました。 ゴポゴポと、水泡の音が目醒めの合図となった。 「良い夢見れたか?」彼らにとって、ある人の第一声がこれだった。 「ここはどこだ。」翠色の髪の青年が聞いた。 「俺の家。」 「何故我々は貴方の家に?我々は、"けんきゅうじょ"と言う所に居た筈ですが。」藍色の髪の青年が聞いた。 「さあな。」ある人はそう言った。 彼らは驚いた。 こうなる事は予測していた。だが、こうも簡単に言う人間は見たことがないらしい。
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