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命立高校
三年教室 3限目昼休み 十三時
少年「はぁ~。点数が…………俺このままじゃヤバイよな~。」
ざわざわと騒がしい教室の中、一番後ろの右端の席で机に突っ伏す少年がいた。手にはクシャクシャになった紙が一枚。
ガラガラっと教室に男が入ってきた。教室中の生徒はちらっと男を見るが、また友達との話に戻っていく。
入ってきた男はそれを気にする様子も見せず、一番後ろの右端の席に向かった。
入ってきた男「達也~!飯買いに行こ!」
達也(少年)「食欲ない。」
入ってきた男「なんだよ落ち込んでんのか?そんなに点数低かったのかよ。」
達也「圭介こそ何点だったんだよ!」
圭介(入ってきた男)「今回は悪い方かな?あんま勉強しなかったし。平均で75くらい?」
達也「嫌みか!相変わらず頭いいな。」
圭介「頭の悪い奴嫌いだし。」
達也「いつも言ってるあれだろ?なんだっけ、学力じゃなく人間的に頭の悪い奴。」
圭介「そう!人間的!」
ガシャーン。
廊下の方で何かが割れる音が響いた。
教室の生徒は皆、話しを止め静まり返った。皆何も言わないが、廊下で何が起こっているか大体想像できていただろう。
この学校は決して荒れた学校ではない。一部を除いては。
廊下の声1「ぶっ殺すぞ。」
廊下の声2「やってみろよ。」
二三回暴言が聞こえて、余計に騒がしくなった。
教室の皆も慣れてしまっているのか、もとの大きさの声ではないがまた話し始めた。
圭介「また始まったよ。本当ウンザリ。なんであんな奴らがこの学校にいるんだ?あれこそ正に人間的に頭の悪い奴らだよ。くずだね。」
達也「………………。」
廊下は相変わらず騒がしい。
ガラガラ。教室のドアが開いた。
教室の皆は一瞬静かになり固まった。圭介が入ってきた時とは空気が違った。
先生「皆さん廊下は危ないので教室から出ないで下さい。」
ドアから姿を見せたのは先生だった。
教室の皆はそれを見て安堵の表情を見せたが、直ぐに騒がしくなった。
教室の生徒1「まじかよ!まだ昼飯買ってないのに。」
教室の生徒2「友達に教科書返さなきゃいけないのに!」
先生「そういう事だから出ないように。いいな!」
先生はその言葉を押し付けて、教室から出て行った。
先生が出て行った後も教室の中は文句が飛び交い騒がしくなった。
圭介「本当迷惑だ。無関係な俺達も巻き込まれてんじゃん。」
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