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達也「体育の授業は嫌いじゃないけど、自分の試合が終わったら暇なんだよな~。」
圭介「まぁ俺は体育好きじゃないから楽でいいけど。授業何時までだっけ?」
達也「15時10分!」
達也はこう言うと木の横に寝転がった。
圭介「えっ まだ30分もあるじゃん。暇だ~!」
圭介も達也の直ぐ近くに寝転がった。
圭介「おい!起きろよ達也。」
達也「う~ん………なんだよ。まだチャイム鳴ってないじゃんか。」
達也は圭介に慌てて起こされた。時計を見ると14時50分を過ぎたところだ。
達也「なんだよ。どうかしたのか?」
圭介は何も言わずグラウンドの方を指指した。
グラウンドの方を見ると、昼休みに廊下で騒いでいた生徒の一人がバットを持って 体育の担当教師と口論していた。
サッカーの試合は中断され、生徒は皆二人から距離をとっていた。
圭介「なんでも廊下での喧嘩を止められたのに腹を立ててるんだってさ。体育の先生とんだとばっちりだな。」
うちの学校では喧嘩などの騒ぎが起こったら、体育の先生を呼ぶ事が多いのだ。
まぁ一番力強いし。
ガンッ!
グラウンド中に鈍い音が響いた。
圭介「殴りやがった!何考えてんだよあいつ。」
達也「他の先生呼びに行かなきゃ。」
達也は木の横から立ち上がり時計を見た。
時間は14時59分。
早めに授業が終わった先生は職員室にいるだろう。
達也はそう考えて職員室に走り出した。
達也は寝ていた木と校舎の中間位の所で肩を捕まれた。
男子生徒「どこいくんだよ」
振り返って見ると先生をバットで殴ったやつの仲間だ。
胸元を掴んできた。
男子生徒「チクりに行くをじゃねーだろうな。」
顔を見ると明らかに悪そうだ。
達也「いや…そんな………」
男子生徒「あ?」
その時、男子生徒の頭の上に50という数字が見えた。
達也「??」
男子生徒「何見てんだよ!」
達也は思い切り顔面を殴られ地面に倒れ込んだ。
男子生徒「おいっ。起きろや」
達也はまた胸元を捕まれて立たされた。
するとさっき見えた数字が45に下がっていた。
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