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強盗犯・木下 学・午前2時10分。
俺は扉を強く開け、叫んだ。
「床に伏せろ!店員は両手を上げるんだ!」
もう怖くなんて無い、こうするしか方法は無いんだ。
借金返済をほったらかして銃も、弾も、覆面も、だがそれは、大金を手に入れるための投資だった。
まずは監視カメラを撃つ、最低限まで証拠を消すためだ。
撃った途端、客や店員は、弱々しい悲鳴をあげたが、ただ2人‥レジに立つ男と金を下ろしている男だけは、ただ平然と俺を睨んでいた。
こいつら、まさか警官か?よく見ると身なりも風貌もどことなくそう見える‥いや、違う。落ち着け、今は敏感になっているだけだ。
なら、こいつらは何故‥平然と立ち尽くしているんだ…
それに、レジに立つ男…どこか見覚えがある…
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