『うたう』

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『あなたのせいです』 あなたの影法師を ふまないように 私は陽を背にして あなたの隣を歩く あなたの香りに 包まれるために 私は風下に立ち あなたに「寒いよ」と おこられながらも 嬉しそうにはにかんだ あなたのぬくもりを 感じるために わたしはあなたの 手をつかみ 少し恥ずかしそうに 目をそらす あなたのせいです わたしが 輝かしいものに 目を背ける わがままな 恥ずかしがりになったのは あなたのせいです
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