6/7
前へ
/113ページ
次へ
『最後にお前を守りたい』 そう言って、正面の男目掛けて走り出す。 『ねこーっ』 男を抑えつけて 『逃げろっ 藤宮さんっ俺のかわりに絶対に守ってやって下さいよっ』 そう叫んだ。 にぃは小さく頷いて、僕の腕を引いて走り出す。 『やだっ…やだぁっ』 泣きながら何度も名前を叫んだ。 『ねこさんの思いを無駄にしちゃいけない』 どんどん離れて行く。
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加