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『直人、海入らないの?』
『あぁ。焼けたくないしな(笑)』
『何よそれ~(笑)』
本当は気づいてたの。
そんなの言い訳だ、って。
“焼けたくない”なんて、今まで外で部活してた人のセリフじゃない。
きっと、私にも言えない事なんだ。
『私、あっちで泳いでくるね!!』
『あぁ。』
そう言って私は逃げたんだ。
――――――――………
こんな遠いとこまで来ちゃった。
ま、いっか。
どうせ迷いはしないだろうし。
『ねぇねぇ』
誰かに肩を叩かれた。
『……?』
誰………?
『うわ、アキラ!!アキラの言った通りコイツ当たりだよ!!めちゃくちゃ上玉じゃん♪』
『お、本当だ♪』
そう言って、私は見知らぬ男4人に囲まれた。
『何か用ですか?』
『そ、用。俺たちと遊ぼーぜ♪』
『い、嫌です………』
『んな事言わねーでさぁ』
男の手が腰にまわってきた。
―キモチワルイ―
『彼氏が待ってるんで!!!』
そう言って男の手を振り払った。
『どこにいんだよ、その彼氏とやらは』
どうやら私の話を信じていないみたいで、辺りを見回した後に、私を挑発的な目で見る。
ヤバい。
、
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