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ピリリリッ ピリリリッ―――
「んー…うっせぇ…」
設定されていたアラームの音で目を覚ますも、頭が完全に起きるまではかなり時間がかかる。
「あー、めんどくさ…」
冬はどうも布団から出ることができない。
数分間ベッドの上でゴロゴロしてから起き上がり、リビングへと向かう。
俺は高校入学と同時に実家を出て、今は一人でアパートに住んでいる。
朝ごはんは通学路の途中にあるコンビニでパンを買って学校で食べる毎日。
着替えようと制服に手を伸ばしたところであることに気づいた。
(ブレザー…)
昨日悠に貸してそのまま帰ってきてしまった。
真冬の寒い時期にブレザーなしはかなりきついが仕方ない。
俺はカーディガンを羽織り、マフラーをきつく巻いて家を出た。
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